2025-2026シーズン ラインナップ発表!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2025-2026シーズンのラインナップが決定いたしました!
2025-2026シーズンは、サントリーホールを新たに定期演奏会の会場に加え、東京オペラシティ3公演、サントリーホール3公演の構成です。
例年通り受難節の《マタイ受難曲》に始まり、2024年に満員公演となった《ミサ曲ロ短調》他、
ベートーヴェンの没後200年である2027年を見据えた新シリーズ「ベートーヴェンへの道」が始動いたします。
コラールカンタータ300年プロジェクトはとうとう最終回を迎え、よりバッハの音楽の真髄に迫るシーズンとなります。

なお、今年度(24-25年度)の定期・ソサエティ・フレンズ各会員の皆様への更新のご案内は11月初旬を目途にお送りいたします。新規会員は、11月23日(土)より受付開始です。

新規お申込みは、こちらのGoogleフォームからが便利です。(11/23 10:00に回答受付を開始いたします)
またはチケットセンター(03-5301-0950、平日10:00-18:00)まで。

※第171回「コラールカンタータ300年Ⅹ」につきまして、開演時間が16:00に変更となりました。

◆定期演奏会について

 「日本でも受難節に《マタイ受難曲》を」。

 音楽監督・鈴木雅明が強い想いでバッハ・コレギウム・ジャパンを創設してから35年の節目を迎える2025-26シーズン。今年は新進気鋭のテノール歌手 吉田志門をエヴァンゲリストに迎えるほか、世界各地の歌劇場や音楽祭で引く手数多のバリトン歌手 ヨッヘン・クプファーがイエス役を務めます。また、アルトにはマリアンネ・ベアーテ・キーラントが登場。久々に女性歌手がアルトソロを務めます。

 今シーズンはバッハ・コレギウム・ジャパンが初めて《ロ短調ミサ》を演奏してから25年の節目でもあります。首席指揮者・鈴木優人の指揮で、初めて演奏した地であるサントリーホール 大ホールにて皆様をお迎えします。世界中で騒乱が止まない今の時代に聴く、終曲の「われらに平和を与えたまえ (Dona nobis pacem)」はどんな言葉でも表せない豊かさをもって響きます。

 10月には、「コラールカンタータ300年」プロジェクトの第8回公演として、1724年に作曲された珠玉のコラールカンタータを4曲取り上げます。久々の共演となるソプラノ歌手 クリステン・ウィットマーの歌声にも注目です。

 11月は、待降節に先駆けて《クリスマス・オラトリオ》で皆様をお迎えします。本来はクリスマスから新年・顕現節までの6日間にわけて演奏が行われた作品ですが、本公演では第1部から第6部までの全曲を一日で堪能いただきます。バッハの時代のクリスマスに想いを馳せながら、一足先に良き時間をご堪能ください。

 2026年1月公演では、2027年に没後200年を迎える楽聖ベートーヴェンの歩んだ道を辿る「ベートーヴェンへの道」シリーズがスタートします。記念すべき第1回公演では、ベートーヴェンの初期の傑作である交響曲第1番および第2番に合わせて、モーツァルトやハイドンなどに大きな影響を与え、他ならぬベートーヴェン自身も深く敬愛していたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのシンフォニアを取り上げます。バロックから古典派へとダイナミックに移り行くさまを、鈴木優人とバッハ・コレギウム・ジャパンが3つのシーズンをかけて表現します。

 2026年3月は、足掛け2年にわたって鈴木雅明が全身全霊で取り組んできた「コラールカンタータ300年」プロジェクトの満尾となる公演。2023年のBCJオペラシリーズ《ジュリオ・チェーザレ》にて主演をつとめ大好評を博したカウンターテナー ティム・ミードをソリストとして招き、40曲のコラールカンタータへの巡礼に有終の美を飾ります。

2025-26シーズンでは、オペラシティとサントリーホールにて皆様をお迎えします。バッハからベートーヴェンまで、縦横無尽に時代を駆け抜けるバッハ・コレギウム・ジャパンの新シーズンにご期待ください!

◆コラールカンタータ300年プロジェクトについて

1723年にライプツィヒに移り住んだバッハは、その翌年1724年の5月から翌年の3月の終わりまでに、“コラールカンタータ”と呼ばれる特別なカンタータをちょうど40曲作曲しました。コラールとは、会衆が斉唱で歌う賛美歌のことで、教会カンタータには、多かれ少なかれコラールが関係していますが、この年のカンタータは特別な構造をもっていたので、特にこの名称で呼ばれています。
 実は1724年にコラールカンタータが40曲書かれたのは、この年が1524年からちょうど200年後にあたっていたからでした。1524年には、宗教改革者マルティン・ルターが、多くの音楽家と共同して、会衆が歌えるようにいくつかの賛美歌集を出版したので、“賛美歌制定の年”と認識されていたのです。ですからこれは、賛美歌制定200周年を祝った企画だったに違いありません。そして、今その300年後、ルターの賛美歌制定から500年、そしてバッハのコラールカンタータ作曲から300年を記念して、私たちバッハ・コレギウム・ジャパンも、2024年、2025年の2年間を通して、コラールカンタータを40曲演奏したい、と考えています。

──音楽監督 鈴木雅明



※2025年9月6日(土) 調布・2025年9月7日(日)神戸 開催「コラールカンタータ300年⑦」と、2025年10月19日(日)東京オペラシティ・2025年10月18日(土)神戸 開催「コラールカンタータ300年⑧」につきまして、一部曲目の入れ替えがございます。

【変更後】
2025年9月6日(土) 調布・2025年9月7日(日)神戸開催
「コラールカンタータ300年⑦」
カンタータ第26番《ああいかに儚き、いかに虚しきものよ》BWV 26
カンタータ第121番《キリストを誉め讃えよう、喜ばしく》BWV 121
カンタータ第139番《幸いなるかな、神に身を委ねる者》BWV 139
カンタータ第180番《装いせよ、おお愛する魂よ》BWV 180

2025年10月19日(日)TOC・2025年10月18日(土)神戸開催
「コラールカンタータ300年⑧」
カンタータ第5番《私は、どこに逃れることができよう?》BWV 5
カンタータ第8番《愛する御神よ、いつ我は死なん》BWV 8
カンタータ第91番《誉め讃えられよ、イエス・キリスト》BWV 91
カンタータ第130番《主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます》BWV 130

第164回定期演奏会
「B→B バッハからメンデルスゾーン=バルトルディへ」特別描き下ろしマンガ 公開!

10月31日は「宗教改革記念日」。

そもそも宗教改革記念日とは? メンデルスゾーンとバッハにはこんな繋がりがあったのか!

知っているようで知らないことを、イラストレーターのIKEさんが漫画にしてくださいました。
(画像タップで拡大できます)

原案・監修:バッハ・コレギウム・ジャパン
画:IKE(https://x.com/Zuraaaa

BCJ SUMMER TOUR 2024 のお知らせ

バッハ・コレギウム・ジャパンは、これまで幾度となく海外のホールや音楽祭に招聘されてきました。最初にBBC Promsに招聘されたのは2007年。
全9都市を巡った2022年11月のヨーロッパグランドツアーに続き、昨年にはライプツィヒ・バッハフェストに招かれ、栄えあるフィナーレ公演を飾りました。
そうして迎える2024年は、ロンドン・BBC Promsを含む7都市を巡ります。

新たなバッハ・コレギウム・ジャパンの旅路にご期待ください。

 § 曲目 §
 (Aプログラム)
  J. S. バッハ
 ヨハネ受難曲 BWV 245(第4稿)

 (Bプログラム)
  J. S. バッハ
 カンタータ第20番《おお、永遠、汝、雷の言葉よ》BWV 20
 カンタータ第94番《私はこの世に何を求めよう》BWV 94
 カンタータ第93番《愛するみ神にすべてを委ね》BWV 93
 カンタータ第78番《イエスよ、あなたはわが魂を》BWV 78

 (ブレーメンプログラム)
 J. S. バッハ
 カンタータ第20番《おお、永遠、汝、雷の言葉よ》BWV 20
 カンタータ第78番《イエスよ、あなたはわが魂を》BWV 78

 § 公演都市(4カ国7都市)§
 8月10日(土):Aプログラム
 サンタンデール音楽祭(スペイン/サンタンデール)

 8月11日(日):Bプログラム
 クルサール国際会議場・公会堂(スペイン/サン・セバスティアン)

 8月13日(火):Bプログラム
 トレラ デ モングリ国際音楽祭(スペイン/トレラ デ モングリ)

 8月15日(水):Aプログラム
 エーベルバッハ修道院(ドイツ/ラインガウ)

 8月17日(土):ブレーメンプログラム
 聖ペトリ大聖堂(ドイツ/ブレーメン)※2公演

 8月19日(月):BBC Proms(Aプログラム)
 ロイヤル・アルバート・ホール(イギリス/ロンドン)

 8月23日(金):Bプログラム
 ウィルテン修道院(オーストリア/インスブルック)

 § 出演 §
 指揮:鈴木雅明

 Aプログラム
 エヴァンゲリスト:ベンヤミン・ブルンス
 ソプラノ:キャロリン・サンプソン
 アルト:アレクサンダー・チャンス
 テノール:吉田志門
 バス:クリスティアン・イムラー

 Bプログラム・ブレーメンプログラム
 ソプラノ:キャロリン・サンプソン
 アルト:アレクサンダー・チャンス
 テノール:ベンヤミン・ブルンス
 バス:クリスティアン・イムラー

 合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2024-2025シーズン ラインナップ発表!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2024-2025シーズンのラインナップが決定いたしました!
2024-2025シーズンは、全6回の定期演奏会に加え、バッハのコラールカンタータ制定300年を記念した「コラールカンタータ300年プロジェクト」が始動いたします。

なお、今年度(23-24年度)の定期・ソサエティ・フレンズ各会員の皆様への更新のご案内は9月下旬を目途にお送りいたします。新規会員は、11月3日(金・祝)より受付開始です。
詳細は、後日発表いたします。

◆コラールカンタータ300年プロジェクトについて

1723年にライプツィヒに移り住んだバッハは、その翌年1724年の5月から翌年の3月の終わりまでに、“コラールカンタータ”と呼ばれる特別なカンタータをちょうど40曲作曲しました。コラールとは、会衆が斉唱で歌う賛美歌のことで、教会カンタータには、多かれ少なかれコラールが関係していますが、この年のカンタータは特別な構造をもっていたので、特にこの名称で呼ばれています。
 実は1724年にコラールカンタータが40曲書かれたのは、この年が1524年からちょうど200年後にあたっていたからでした。1524年には、宗教改革者マルティン・ルターが、多くの音楽家と共同して、会衆が歌えるようにいくつかの賛美歌集を出版したので、“賛美歌制定の年”と認識されていたのです。ですからこれは、賛美歌制定200周年を祝った企画だったに違いありません。そして、今その300年後、ルターの賛美歌制定から500年、そしてバッハのコラールカンタータ作曲から300年を記念して、私たちバッハ・コレギウム・ジャパンも、2024年、2025年の2年間を通して、コラールカンタータを40曲演奏したい、と考えています。

──音楽監督 鈴木雅明


◆定期演奏会について

 毎年受難節から始まるBCJの新たなシーズン。2024-25シーズンの聖金曜日・聖土曜日は3月の最終週です。2023年に同演目の演奏をオランダで行い大好評を博した首席指揮者の鈴木優人が指揮を務めるほか、2019年の再録音(英国グラモフォン賞受賞)でエヴァンゲリストを務めたベンヤミン・ブルンスが、初めてBCJの《マタイ受難曲》の舞台に登場します。

 5月の教会カンタータシリーズ(vol. 85)は、ルターが賛美歌集を出版した “賛美歌制定の年“ からちょうど500周年、さらには、バッハがライプツィヒに就職して “コラールカンタータ“ と称される特徴的なカンタータ群を作曲してから300周年となる、2024年を記念。2年間をかけて乾坤一擲の想いでスタートする一連の「コラールカンタータプロジェクト」の第1回目の公演となります。

 7月には、作曲家の系譜「B to B」シリーズの第1回目として、ブクステフーデからバッハへと至る道を辿ります。ブクステフーデは、銘器の誉れ高いリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、バッハもその演奏を聴いて深く魅了されたという逸話があるほどのオルガンの名手でしたが、オルガン曲のみならず、プロテスタント教会のための宗教曲も数多く作曲しました。本公演ではその中から《我らがイエスの四肢》とバッハのカンタータを取り上げ、17世紀から18世紀までの宗教音楽の系譜をお楽しみいただきます。

 9月公演では、バッハの《ミサ曲 ロ短調》を演奏します。2022年のヨーロッパツアーで、パリやマドリッドで満員の聴衆から大絶賛を受けた演目であり、2023年には、権威あるバッハ・フェストにおいて西欧以外の出自の団体として初めてフィナーレを飾り、聖トーマス教会で同演目を演奏、大喝采を浴びました。鈴木雅明とBCJにとって満を持しての東京公演です。

 10月には、「B to B」シリーズの第2回目として、バッハからメンデルスゾーン=バルトルディへの道を辿ります。ルター派に改宗し、《マタイ受難曲》の復活上演を行うほどバッハに深く心酔したメンデルスゾーン=バルトルディの合唱付き交響曲の傑作、交響曲第2番《讃歌》を演奏します。J. S. バッハのカンタータ第80番(W. F. バッハ編)と合わせ、ロマン派へと連なる音楽の旅をお楽しみください。

 25年3月は、コラールカンタータプロジェクトの第5回公演(教会カンタータシリーズ vol. 89)として、1724年に作曲されたコラールカンタータを4曲取り上げます。24-25年シーズンの最後は、カンタータ第3番《ああ神よ、何と多くの心の痛みが》で締めくくります。

みなさま、新たな試みとともに歩み続けるバッハ・コレギウム・ジャパンの2024年にご期待ください!

6月ライプツィヒ・バッハ音楽祭 テレビ放映のお知らせ

(2023.06.18 ライプツィヒ・バッハ音楽祭 クロージング公演)

2023年6月18日、日本人団体として初となるライプツィヒ・バッハ音楽祭のクロージング公演を務めた鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン。

ドイツ・聖トーマス教会で行われた当公演の様子が、BSで放送決定!

バッハ・コレギウム・ジャパンの誇る《ミサ曲 ロ短調》をお見逃しなく。

放送日時:
 9月24日(日)午後11時20分~

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 § 曲目 §

 J. S. バッハ:《ミサ曲 ロ短調》BWV 232
 J. S. Bach:Messe in h-moll, BWV 232

 § 出演 §
 指揮:鈴木雅明
 ソプラノⅠ:ハナ・ブラシコヴァ
 ソプラノⅡ:松井亜希
 アルト:ベンノ・シャハトナー
 テノール:櫻田 亮
 バス:ドミニク・ヴェルナー
 合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

BCJ USツアー2023のお知らせ

(2022.11 EUツアー デュッセルドルフ・トーンハレ 超満員のホール)

来たる2023年2月。

昨年のヨーロッパグランドツアーに引き続き、指揮・鈴木雅明率いるBCJメンバーたちが、アメリカ・カナダで古楽の音色を響かせます。

ソリストにバス歌手のロデリック・ウィリアムズを加えた、総勢8名の弦楽器・管楽器奏者たちの活躍を、どうぞお楽しみに。

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 § 曲目 §

 J. S. Bach, Orchestral Suite No. 2 in B Minor, BWV 1067
 J. G. Janitsch, Sonata da Camera in G Minor, “O Haupt voll Blut und Wunden”
 G. P. Teleman, “Der am Ölberg zagende Jesu” TWV 367
 G. P. Teleman, Paris Quartet No. 1 in D Major, TWV 43/D2
 J. S. Bach, “Ich habe genug”, BWV 82

 J. S. バッハ 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV 1067
 J. G. ヤーニチュ 室内ソナタ ト短調 《おお、血と涙にまみれた御頭よ》
 G. P. テレマン 《オリーブ山でイエスはおののき》 TWV 367
 G. P. テレマン パリ四重奏曲 第1番 ニ長調 TWV 43/D2
 J. S. バッハ 《私は、満ち足りた》 BWV 82

 

 § 公演都市(2か国・7都市)§
 2月1日(水)
 Sprague Memorial Hall at Yale(ニューヘイブン/アメリカ)

 2月3日(金)
 Atonement Lutheran Church(カンザスシティ/アメリカ)

 2月5日(日)
 Koerner Hall(トロント/カナダ)

 2月7日(火)2月8日(水)
 Ordway Concert Hall(セントポール/アメリカ)

 2月10日(金)
 St. Paul Church(ボストン/アメリカ)

 2月11日(土)
 Library of Congress(ワシントンD.C./アメリカ)

 2月12日(日)
 Kaufmann Concert Hall(ニューヨーク/アメリカ)

 § 出演 §
 指揮:鈴木雅明 
 バス:ロデリック・ウィリアムズ
 ヴァイオリン:寺神戸 亮
 管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2023-2024シーズン 定期会員・ソサエティ・フレンズ会員募集開始!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2023-2024シーズンの定期会員・ソサエティ・フレンズ会員の新規受付を開始いたしました。

各会員のお申し込みはこちらより受け付けております。

シーズンの幕を開けるのは、受難節に必ず聴きたい《マタイ受難曲》。今回は、ソプラノ・イン・リピエーノに東京少年少女合唱隊をお招きします。昨年とは違った響きのマタイにご期待ください。

6公演のうち2公演が、バッハの「教会カンタータ」の醍醐味をじっくりと味わうプログラム。
7月には、バッハがライプツィヒのトーマス・カントルに就任してちょうど300周年であることを記念し、《主よ、人の望みの喜びよ》で知られるカンタータ第147番など、トーマス・カントル就任時期のカンタータをメインに取り上げ、まさに今話題になっているBCJヨーロッパ・グランドツー2022でも大好評を博しているカウンターテノールのアレクサンダー・チャンスを、定期演奏会のソリストとして初めて招聘します。

11月には、クリスマスと新年を見据えた華やかなカンタータのプログラムをお届けします。特に、鈴木優人が補筆復元したカンタータ第190番《新しき歌を主に向かって歌え》は久々の実演。3本のトランペットとティンパニが彩りを添えるバッハの華やかさをご堪能ください。

5月公演では、キャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラントを海外から招聘し、長らく演奏が待たれていたヘンデルのオラトリオの傑作《復活》に初挑戦します。

9月公演で取り上げるのは、ロマン派の宗教音楽の傑作として名高いシューベルトのミサ曲。シューベルト研究の大家である堀朋平氏の知見を得ながら、BCJとして新たな音楽性を切り拓きます。オリジナル楽器と透明感のある合唱で聴くシューベルトは、特別な体験となることでしょう。

2023-24シーズンの最後を飾るのは、《ヨハネ受難曲》(第二稿)。普段広く演奏される第四稿やスコア稿とは多くの点で異なるこの第二稿は、演奏機会が大変希少で、この曲に慣れた方々でもあっと驚く新鮮な響きに満ち溢れています。この機会を逃さずお聞きください。

汲めど尽きぬ音楽の泉であるバッハを礎に、さらなる音楽的挑戦を続けるバッハ・コレギウム・ジャパンの2023-24シーズン、是非ご注目ください!

BCJヨーロッパグランドツアー2022のお知らせ

2020年3月、BCJ創立30周年を記念して取り組んだヨーロッパツアーは、コロナ禍によって3回のコンサートが終わったところで中断され、完遂することができませんでした。
あれから2年半を経て、中止になった「BCJヨーロッパツアー2020」を「BCJヨーロッパグランドツアー2022」とし、改めてBCJの音楽をヨーロッパの皆様に届けるべく、9つの都市を巡ります。

 § 曲目 §
 (Aプログラム)
  J. S. バッハ
 ミサ曲 ロ短調 BWV 232

 (Bプログラム)
  J. S. バッハ
 管弦楽組曲 第4番 BWV 1069
 教会カンタータ BWV 94、102、110

 § 公演都市(8カ国9都市)§
 10月30日(日) (Bプログラム)
 ポーランド国立音楽フォーラム(ポーランド/ヴロツワフ)

 11月1日(火)(Bプログラム)
 フィルハーモニー(ドイツ/ケルン)

 11月2日(水)(Bプログラム)
 コンツェルトハウス(オーストリア/ウィーン)

 11月4日(金)(Aプログラム)
 トーンハレ(ドイツ/デュッセルドルフ)

 11月6日(日)(Bプログラム)
 聖フランソワ教会(スイス/ローザンヌ)

 11月7日(月)(Aプログラム)
 フィルハーモニー(フランス/パリ)

 11月8日(火)(Bプログラム)
 デシンゲル(ベルギー/アントワープ)

 11月10日(木)(Aプログラム)
 スペイン国立音楽堂(スペイン/マドリッド)

 11月12日(土)(Aプログラム)
 アマーレコンサートホール(オランダ/ハーグ)

 § 出演 §
 指揮:鈴木雅明
 ソプラノ:ジョアン・ラン、松井亜希
 アルト:アレクサンダー・チャンス
 テノール:ジェイムズ・ギルクリスト 
 バス:クリスティアン・イムラー
 合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

※令和トラベル社が運営するNEWTにより、本ツアーに同行する「ヨーロッパ音楽の旅2022」の旅行企画もございます。あわせてご覧ください。

バッハ「ヨハネ受難曲」新録音へご支援のお願い

皆さま、いつもバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)をご支援いただき、ありがとうございます。この危機的状況の中、如何お過ごしでいらっしゃいましょうか。

既にお聞き及びかもしれませんが、3月前半に行ったBCJヨーロッパツアーは、新型コロナウィルスCovid-19感染症が急激に蔓延したため、 全11公演のうち8公演がキャンセルされ、旅半ばで帰国せざるを得ない状況となりました。しかし最後に数日滞在したケルンにおいて、ケルン・フィルハーモニー・コンサートホールのご好意で、ヨハネ受難曲のライブ・ストリーミングとCD録音ができたのは、不幸中の幸いでした。

CD録音セッションは、ライブ・ストリーミングの前後一両日、ヨーロッパの各国が順次国境を閉鎖しフライトも次々のキャンセルされていく、大変緊張した雰囲気の中で行われました。ホテルのカフェやレストランも徐々に営業場所を狭めていき、最終日には、ついに警察官がホールに現れ、直ちに立ち退いて建物を閉鎖するよう求められました。しかし幸い、その警察官もBCJの演奏を聞いて下さっていたことから私たちの活動を理解してくださり、1時間だけ猶予が与えられたのでようやく最後まで収録することができたのです。

皮肉なことに、ヨハネ受難曲は、このような緊迫した雰囲気の中で演奏するのに誠に相応しい受難曲と言わざるを得ません。イエス・キリストの逮捕と処刑という緊迫した物語を、マタイ受難曲より遙かに劇的に映し出したこの音楽は、私たちが今回経験した大きな苦難に際し、この世に生きることの意味を、改めて考え直すことを私たちに迫るかのようです。

ケルンでのライブ・ストリーミング以来、私たちは全く演奏の機会を奪われてしまいましたが、この録音をCD化することで、私たちの叫びを皆さまと共有し、同時に、バッハの音楽の力強いエネルギーに頼りつつ、この危機を共に乗り越えたいと思います。

ご支援頂いた皆さまのお名前は、ぜひこのCDに添付するブックレットにも記載させて頂きたいので、下記をご覧頂ければ幸いです。

バッハ・コレギウム・ジャパン
音楽監督 鈴木雅明

無観客のケルン・フィルハーモニー大ホールから、2020年3月15日全世界に向けて発信されたバッハ・コレギウム・ジャパンのJ.S.バッハ「ヨハネ受難曲」。中断に追い込まれたツアーに代わり、急遽CD録音も同地にて行われました。現在、今秋の特別リリースに向け鋭意制作中ですが、感染症予防のための演奏会中止や延期のあおりを受け、経済的な基盤が大きく揺らいでいます。この奇跡的な状況下で収録いたしました「ヨハネ受難曲」(新録音)のCD化と今後のバッハ・コレギウム・ジャパンの存続を実現するため、是非、みなさまのご支援をお願い申し上げます。このCD(SACDハイブリッド仕様)は、スウェーデンBISレーベルより2020年9月にリリースを目指しております。

【寄附金額
ご自由にご設定いただけます。

受付期間】
2020年9月1日(火)まで受付いたします。

【ご芳名掲載】
2020年5月27日(水)までに50,000円以上ご寄付頂いた方は、匿名をご希望でない限り、CDブックレットに英文にてご芳名を記載させていただきます。

※なお今回のCOVID-19の危機に際し、これまで既に50,000円以上ご寄付頂いておりました方々もCDブックレットへご芳名を掲載させて頂きます。掲載を希望されない方は、大変恐れ入りますが、2020年5月27日(水)までにバッハ・コレギウム・ジャパン事務局へご連絡をお願い申し上げます。

お振込方法】
下記のいずれかの口座にお振込をお願い申し上げます。

①郵便振替

口座番号00170-2-33885
加入者名有限会社バッハ・コレギウム・ジャパン
通信欄「ヨハネ受難曲」CD再録音支援
ご芳名のローマ字表記(ご芳名掲載を希望される場合)
「掲載希望なし」(ご芳名掲載を希望されない場合)

②三井住友銀行                     

銀行名三井住友銀行
支店名新宿西口支店(259)
種別普通
口座番号4384861
口座名義有限会社バッハ・コレギウム・ジャパン

③三菱UFJ銀行                  

銀行名三菱UFJ銀行
支店名新宿新都心支店(329)
種別普通
口座番号0322998
口座名義有限会社バッハ・コレギウム・ジャパン

※銀行口座へ50,000円以上お振込の方で、CDブックレットへのご芳名掲載を希望されない場合は、振込人名義に「掲載希望なし」の旨入れて頂くか、メール等でのご連絡をお願い申し上げます。

【お問い合わせ】
バッハ・コレギウム・ジャパン事務局(火・水・金13:00~16:00)

※緊急事態宣言に伴い営業時間を短縮しております。ご不便をお掛けして申し訳ありません。

Tel:03-3226-5333            Fax:03-5362-5445           info@bach.co.jp

《ミサ曲 ロ短調》公演 放映情報

サントリー音楽賞受賞記念コンサートのBCJ《ロ短調ミサ》公演にご来場の皆様、ありがとうございました。昨夜のサントリーホールでの公演の模様は8月23日のNHK Eテレ「クラシック音楽館」で放映されます。是非ご覧ください。