鈴木 雅明

指揮者、オルガニスト、チェンバリスト。1990年にバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を創設し、以来音楽監督を務める。バッハ演奏の第一人者として、作品の本質に迫る解釈と、雄弁かつ透明な響きで国際的な評価を築いてきた。BCJを率いて欧米の主要ホールや音楽祭に出演するほか、オリジナル楽器のアンサンブルからモダン・オーケストラまで幅広く共演。ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、サンフランシスコ交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などに客演し、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、ストラヴィンスキーなど多彩なレパートリーを指揮している。2025年にはモンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツに初登場した。

BISレーベルへの録音は、バッハの主要声楽作品から鍵盤作品まで多岐にわたる。BCJとの「バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ」は、1995年から18年をかけて2013年に全55巻を完成し、2014年にエコー・クラシック賞を受賞。モーツァルト《ミサ曲ハ短調》とバッハ《マタイ受難曲》の録音は、それぞれ2017年と2020年のグラモフォン賞に輝いた。指揮活動と並行してオルガン、チェンバロの演奏にも取り組み、バッハのチェンバロ作品全曲録音やオルガン作品集、ブクステフーデ、スウェーリンクなどの録音でも高い評価を得ている。

神戸生まれ。東京藝術大学で作曲とオルガンを学び、アムステルダムのスウェーリンク音楽院でトン・コープマンにチェンバロを、ピート・ケーにオルガンを師事。東京藝術大学の古楽教育の発展に尽力し、同大学名誉教授。2009年から2013年までイェール大学で合唱指揮の教育に携わり、現在もイェール・スコラ・カントルム首席客演指揮者として関わる。神戸松蔭大学客員教授を務めるほか、ジュリアード音楽院の古楽部門とも継続的に共演している。

2001年ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章、2012年ライプツィヒ市バッハ・メダルを受章。ロンドン王立音楽院バッハ賞、2013年度第45回サントリー音楽賞(BCJと共同)、2015年マインツ大学グーテンベルク教育賞、2021年英国王立オルガニスト協会RCOメダルを受賞。2024年旭日小綬章受章。オランダ改革派神学大学名誉博士に加え、2025年にはジュリアード音楽院から名誉博士号を授与された。

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