歌劇「リナルド」公演 第19回佐川吉男音楽賞受賞

昨年2020年11月3日に開催いたしました 鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル作曲 歌劇「リナルド」公演が、第19回佐川吉男音楽賞を受賞いたしました。

【佐川吉男音楽賞 贈賞理由】
バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル作曲 歌劇「リナルド」
(2020年11月3日 東京オペラシティコンサートホール)

 バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は1990年の結成直後から、日本の古楽器専門グループとして、いち早く欧州で活動が注目され、多くのプロジェクトを成功に導いてきた。
 2018年鈴木優人が首席指揮者に就任した。その前年「鈴木優人プロデュース・BCJオペラシリーズ」を立ち上げており、本公演は3年ぶり、第2弾である。
 ヘンデル作曲「リナルド」は、バロック・オペラ代表作の一つ。鈴木優人の指揮・チェンバロのもと、BCJは欧州の歴史物語を21世紀の現代的感性でとらえた。優れた歌手陣、合唱団とともに、ヘンデルの歌心と物語の核心を伝え、砂川真緒の演出により、観客から笑いとどよめきをもって受け止められた。バロック・オペラの特性をストレートに詳らかにした意義は大きい。
 世界はいま、新型コロナウィルス感染症パンデミックに襲われている。音楽家の来日中止などにより多くの企画が困難を強いられている中で、こうしたバロック・オペラの真髄をより広範な人々のものにする国内の活動は、さらに求められている。

【佐川吉男音楽賞について】

故・佐川吉男先生は、音楽評論家として長年活動され、特にオペラ活動の評論活動を通しその振興発展に尽力してこられた。本賞は、佐川先生の業績を関係者の心に留めるとともに、生前先生が特に専門とされていたオペラやチェコ、スロバキア関係の音楽活動の振興を主な目的に、同夫人によって平成15年に設立された。なお、運営は選考委員並びに事務局により構成される実行委員会が行なう。

(佐川吉男音楽賞実行委員会プレスリリースより)