ゲルト・テュルク

リンブルク大聖堂少年合唱団で最初の音楽教育を受けた後、フランクフルト音楽大学でヘルムート・リリング、アーリーン・オジェー等のもと音楽教育、教会音楽、合唱指揮を学ぶ。バーゼル・スコラ・カントールムではルネ・ヤーコプス、リチャード・レヴィットにバロック歌唱法と解釈を、マスタークラスにおいてエルンスト・ヘフリガー、クルト・エクヴィルツ、N.シェトラー等に学び研鑚を積む。バロックオペラ、オラトリオ、教会音楽、声楽アンサンブルなど幅広い分野で活躍。
バッハにおけるドラマ表出と格調高い歌唱は傑出しており、現代最高のエヴァンゲリスト(福音史家)の一人として高い評価を得ている。バーゼル・スコラ・カントールム教授。 

櫻田亮

声楽を平野忠彦、G.ファッブリーニ、W.マッテウッツィ、G.バンディテッリの各氏に学ぶ。第27回イタリア声楽コンコルソ・シエナ部門大賞、2002年ブルージュ国際古楽コンクール第2位(声楽最高位)受賞。アカデミア・ビザンティーナ、ヴェニス・バロック・オーケストラ、ル・コンセール・ド・ナシオンなど一流の古楽アンサンブル、また国内外のモダン・オーケストラと多数共演する他、クレモナ音楽祭《ウリッセの祖国への帰還》、エジンバラ音楽祭《オルフェオ》など主要なオペラ舞台でも活躍している。日本イタリア古楽協会運営委員長としてイタリア・バロック音楽の普及に務める。二期会会員。2013年より東京芸術大学准教授。

アンドリュー・ケネディ

ケンブリッジ・キングスカレッジ及びロンドン王立音楽大学で学び、またコヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスの若手育成プログラムでは、主役を数多く演じた。ボルレッティ・ブイトーニ財団賞を始め、数々の賞を受賞。
スカラ座、リヨン・オペラ座、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、コヴェント・ガーデンなど世界第一級のオペラ・ハウスに出演、《皇帝ティートの慈悲》、《魔笛》、《愛の妙薬》その他多くのオペラで主役を演じる。また、コリン・デイヴィス指揮・バッハ《マタイ受難曲》、ノリントン指揮・ハイドン《四季》、ガーディナー指揮《天地創造》、ネルソンス指揮・モーツァルト《レクイエム》などに出演。同時に、ヨーロッパ各地で数多くのリサイタルを開催、とりわけロンドン・ウィグモア・ホールで公演を重ねる。
6枚のソロアルバムのほか、コリン・ディヴィスやハーディング指揮及びロンドン交響楽団と共演したモーツァルト《レクイエム》を始め、CDが多数リリースされている。