鈴木 雅明

1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)>を創設して以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に直結した演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。
近年は海外のバロック・アンサンブルにも定期的に客演するほか、モダン・オーケストラとの共演ではハイドン、モーツァルト、メンデルスゾーン、マーラー、ストラヴィンスキー、ブリテンなど多彩なレパートリーを披露。2011年受難週にはボストン交響楽団30年ぶりの《ヨハネ受難曲》を指揮し「21世紀のバロック音楽の理想的アプローチ」と絶賛された。
BISレーベルへの録音は目覚ましく、<バッハ:チェンバロ作品全曲シリーズ>続行中、またBCJとの<バッハ:教会カンタータシリーズ>は、2013年2月に全曲演奏・録音が完結し、世界でもまれにみる偉業に大きな話題を呼んでいる。
受賞歴も多く、近年では平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞、2011年ブレーメン音楽祭賞、平成23年紫綬褒章。2012年6月には、ライプツィヒ市よりバッハの演奏に貢献した世界的音楽家に贈られる「バッハ・メダル」を受賞、平成25年度神戸市文化賞受賞。2013年度サントリー音楽賞をバッハ・コレギウム・ジャパンとともに受賞。2015年にはオランダ改革派神学大学名誉博士号を授与された。又、ドイツ・マインツ大学よりグーテンベルク教育賞を受賞。
神戸出身。東京藝術大学作曲科およびオルガン科を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロとオルガンをトン・コープマン、ピート・ケーに師事。東京芸術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたって教鞭を執った。イェール大学音楽大学院および教会音楽研究所招聘教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授、東京藝術大学名誉教授。