BCJ 2026-2027シーズン ラインナップ決定!

2026-2027シーズンは、全6回の定期演奏会をサントリーホールおよび東京オペラシティ コンサートホールにて開催いたします。
《マタイ受難曲》《ロ短調ミサ》といったバッハの不朽の名作とともに、
18世紀から19世紀にかけての音楽的激動の時代を壮麗に映し出します。

4月 マタイ受難曲
毎年受難節に欠かせない《マタイ受難曲》。本シーズンは2021年以来のサントリーホールでの公演。前回公演時はコロナの影響がさめやらぬ中、観客数を制限しての公演となりましたが、今回満を持しての再演です。2021年にも同ホールで指揮をした鈴木優人のもと新たなソリスト陣を迎え、いっそう円熟した舞台をお届けします。

🎵第172回定期演奏会|受難節コンサート2026
🎶J. S. バッハ《マタイ受難曲》BWV 244
🗓️2026年4月3日(聖金曜日)18:30
🗓️2026年4月4日(聖土曜日)14:00
📍サントリーホール 大ホール
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/tokyo_172friday/
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/tokyo_172saturday/

🎼出演
指揮:鈴木優人
エヴァンゲリスト:櫻田 亮
ソプラノ:松井亜希、櫻井愛子
アルト:テリー・ウェイ、久保法之
テノール:鏡 貴之
バス:クリストフ・フィラー、ドミニク・ヴェルナー
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

7月 ロ短調ミサ
続く夏の公演では、バッハが晩年に結晶させた大作《ロ短調ミサ》を取り上げます。2000年に初めて同曲を演奏してから四半世紀、BCJが世界各地で評価を築いてきたレパートリーのひとつ。平和を希求する人類共通の祈りを、鈴木雅明の指揮のもとオリジナル楽器の響きと透徹した合唱で描き出します。

🎵第173回定期演奏会
🎶J. S. バッハ《ロ短調ミサ》BWV 232
🗓️2026年7月19日(日)15:00
📍東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/bwv232-072026/

🎼出演 指揮:鈴木雅明
ソプラノ:松井亜希、安川みく
アルト:アレクサンダー・チャンス
テノール:櫻田 亮
バス:ティモシー・エドリン
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

9月 「英雄」とレクイエム ベートーヴェンへの道 vol. 2
ベートーヴェン没後200年を見据えた新シリーズの第2回。中期の傑作、交響曲第3番「英雄」とともに取り上げるのは、ケルビーニの《レクイエム ハ短調》。ルイ16世追悼のために作曲されたこの作品は同時代・後世の作曲家から絶賛され、他ならぬベートーヴェンが「もしレクイエムを書けと言われたら、ケルビーニの曲だけを手本にしただろう」と絶賛したほどの代表作です。革命によって社会全体が大きな動乱を迎える中、当時の独仏を代表する作曲家がどのように革命後の世界と向き合ったかを感じ取る、BCJならではの意欲的なプログラムです。

🎵第174回定期演奏会|ベートーヴェン没後200年へ寄せて
🎶L. v. ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 作品55
🎶L. ケルビーニ《レクイエム ハ短調》
🗓️2026年9月27日(日)15:00
📍東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/eroica-092026/

🎼出演
指揮:鈴木優人
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

10月 十字架上の七つの言葉① ルター派音楽の系譜を辿る
秋から始まる新企画は「十字架上の七つの言葉」。その第1回は、シュッツの《十字架上の七つの言葉》。簡素でありながら深い敬虔さを湛えた作品は、バッハ以前のルター派音楽の伝統を鮮やかに伝えます。併せて演奏するバッハのカンタータ(BWV 4、BWV 79)や北ドイツ・オルガン楽派のブルーンスの珠玉の作品とともに、宗教音楽の源流を辿るプログラムです。

🎵第175回定期演奏会|教会カンタータシリーズ vol. 95
🎶H. シュッツ
《十字架上の七つの言葉》SWV 478
🎶N. ブルーンス
《プレリューディウム ホ調》*
カンタータ《涙を流すのをやめ、頬をぬぐいなさい》
🎶J. S. バッハ
カンタータ第4番《キリストは死の縄目につながれたり》BWV 4
カンタータ第79番《主なる神は太陽にして盾なり》BWV 79
🗓️2026年10月31日(土・宗教改革記念日)15:00
📍東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/subsc175-102026/

🎼出演
指揮:鈴木雅明
ソプラノ:松井亜希
アルト:青木 洋也
テノール:櫻田 亮、吉田志門
バス:加耒 徹
オルガン独奏:鈴木優人*
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

12月 「マニフィカト」〜マリアの賛歌〜
通常はニ長調版で演奏されることの多いバッハの《マニフィカト》。本シーズンでは、クリスマス晩課用の初稿である変ホ長調版(BWV 243a)を取り上げ、クリスマスを迎える喜びを皆様と分かち合います。この変ホ長調版にはクリスマス用挿入曲が4曲含まれており、楽器の使用法も含め、礼拝用に改められたニ長調版とは違った華やかさをかもし出します。カンタータ第130番、第182番とともに、ライプツィヒで響いたであろうクリスマスの音楽風景へとみなさまを誘います。

🎵第176回定期演会|教会カンタータシリーズ vol. 96
🎶J. S. バッハ:マニフィカトによるフーガ《わが魂は主をあがめ》BWV 733*
《マニフィカト 変ホ長調》BWV 243.1(4つのクリスマスの挿入歌付き)
《主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます》BWV 130.2
《天の王よ、あなたをお迎えします》BWV 182 (ライプツィヒ稿)
🗓️2026年12月5日(土)15:00
📍東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/subsc176-122026/

🎼出演
指揮:鈴木雅明
ソプラノ:シェレザード・パンタキ、松井亜希
アルト:アレクサンダー・チャンス
テノール:櫻田 亮
バス:加耒 徹
オルガン独奏:鈴木優人*
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2027年2月 十字架上の七つの言葉② ベートーヴェンへの道 vol. 3
「十字架上の七つの言葉」シリーズ第2回では、18世紀の巨匠ハイドンによる《十字架上の七つの言葉》を取り上げます。劇的な表現力と構成美に満ちたこのオラトリオ版は、シュッツの静謐な瞑想的世界と鮮やかな対比をなします。ベートーヴェンの交響曲第4番と組み合わせることで、バロックから古典派へと受け継がれた「受難の音楽」がどのように深化し、普遍化していったかを体感いただけます。

🎵第177回定期演奏会
🎶L.v. ベートーヴェン:交響曲 第4番 作品60
🎶J. ハイドン:オラトリオ《十字架上の七つの言葉》Hob. XX:2
🗓️2027年2月21日(日)15:00
📍東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
🔗https://bachcollegiumjapan.org/schedule/subsc177-022027/

🎼出演
指揮:鈴木優人
ソプラノ:安川みく
アルト:オリヴィア・フェアミューレン
テノール:櫻田 亮
バス:加耒 徹
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2026-27シーズンは、受難節に欠かせぬ《マタイ受難曲》、バッハ晩年の精華《ロ短調ミサ》を軸に据えつつ、ケルビーニやベートーヴェンを通じて革命と激動の時代を、さらにシュッツからハイドンへと至る「十字架上の七つの言葉」を通じて受難の音楽の伝統を照らし出します。バッハからベートーヴェンへ――ドイツ・ルター派の精神から古典派・ロマン派の息吹へ――時代と時代を結ぶ音楽の系譜を、多角的かつ壮麗に描き出すシーズンです。創立36年を迎える2026−27シーズンも引き続きバッハ・コレギウム・ジャパンが紡ぎ出す精緻な響きをお楽しみください。

2026-2027シーズン定期会員券のご案内!
新規定期会員券は2025年11月1日(土)より新規受付開始いたします🌟

お申し込みはオンラインあるいはお電話にて♪
💻https://teket.jp/ssn/15
📞BCJチケットセンター 03-5301ー0950(平日 10:00-18:00)

2025年3月15日 (土)、16日(日)コラールカンタータ300年Ⅴ:出演者変更のお知らせ

教会カンタータ・シリーズ vol. 89 / コラールカンタータ300年プロジェクトⅤ
第269回神戸3/15 (土)・第165回東京3/16(日)両定期演奏会に、ソリストとして出演を予定しておりました久保法之(アルト)は、体調不良により降板することとなりました。代わりまして青木洋也がソロを務めます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


青木 洋也(Hiroya Aoki / アルト)
東京藝術大学大学院で古楽演奏、エリザベト音楽大学で宗教音楽学を学ぶ。ダブリンおよびハレでの《メサイア》、ライプツィヒ・ニコライ教会での《ミサ曲ロ短調》、《クリスマス・オラトリオ》ソリストに招かれ好評を博す。バッハの《マタイ》《ヨハネ》の両受難曲やカンタータ等の独唱を務め、BCJではライプツィヒ・バッハ音楽祭での《マタイ》独唱等で喝采を浴びた。『頬につたふ ―日本のうたを歌う』など9タイトルをリリース。いずれもレコード芸術特選盤、音楽現代特選盤などに選ばれている。合唱指揮者としても活躍しており、指導にあたっているアマチュア合唱団は14団体を数える。
「PURCELL PROJECT」代表。
青山学院大学聖歌隊指揮者。洗足学園音楽大学非常勤講師。
日本キリスト教団聖ヶ丘教会教会音楽主任および聖歌隊長。
東京少年少女合唱隊特任指揮者。

第269回神戸松蔭チャペルコンサート
2025年3月15日(土)15:00~
神戸松蔭女子学院大学 チャペル

第165回東京定期演奏会
2025年3月16日(日)15:00~
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

プレトーク、オルガン前奏あり

J. S. バッハ:
 カンタータ第133番《私は、あなたのうちにあって喜び》BWV 133
 カンタータ第122番《新しく生まれた嬰児の》BWV 122
 カンタータ第124番《私のイエスを離さない》BWV 124
 カンタータ第3番《ああ神よ、何と多くの心の痛みが》BWV 3

指揮:鈴木優人

ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ
アルト:青木洋也
テノール:セイル・キム
バス:加耒 徹
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

2025-2026シーズン ラインナップ発表!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2025-2026シーズンのラインナップが決定いたしました!
2025-2026シーズンは、サントリーホールを新たに定期演奏会の会場に加え、東京オペラシティ3公演、サントリーホール3公演の構成です。
例年通り受難節の《マタイ受難曲》に始まり、2024年に満員公演となった《ミサ曲ロ短調》他、
ベートーヴェンの没後200年である2027年を見据えた新シリーズ「ベートーヴェンへの道」が始動いたします。
コラールカンタータ300年プロジェクトはとうとう最終回を迎え、よりバッハの音楽の真髄に迫るシーズンとなります。

なお、今年度(24-25年度)の定期・ソサエティ・フレンズ各会員の皆様への更新のご案内は11月初旬を目途にお送りいたします。新規会員は、11月23日(土)より受付開始です。

新規お申込みは、こちらのGoogleフォームからが便利です。(11/23 10:00に回答受付を開始いたします)
またはチケットセンター(03-5301-0950、平日10:00-18:00)まで。

※第171回「コラールカンタータ300年Ⅹ」につきまして、開演時間が16:00に変更となりました。

◆定期演奏会について

 「日本でも受難節に《マタイ受難曲》を」。

 音楽監督・鈴木雅明が強い想いでバッハ・コレギウム・ジャパンを創設してから35年の節目を迎える2025-26シーズン。今年は新進気鋭のテノール歌手 吉田志門をエヴァンゲリストに迎えるほか、世界各地の歌劇場や音楽祭で引く手数多のバリトン歌手 ヨッヘン・クプファーがイエス役を務めます。また、アルトにはマリアンネ・ベアーテ・キーラントが登場。久々に女性歌手がアルトソロを務めます。

 今シーズンはバッハ・コレギウム・ジャパンが初めて《ロ短調ミサ》を演奏してから25年の節目でもあります。首席指揮者・鈴木優人の指揮で、初めて演奏した地であるサントリーホール 大ホールにて皆様をお迎えします。世界中で騒乱が止まない今の時代に聴く、終曲の「われらに平和を与えたまえ (Dona nobis pacem)」はどんな言葉でも表せない豊かさをもって響きます。

 10月には、「コラールカンタータ300年」プロジェクトの第8回公演として、1724年に作曲された珠玉のコラールカンタータを4曲取り上げます。久々の共演となるソプラノ歌手 クリステン・ウィットマーの歌声にも注目です。

 11月は、待降節に先駆けて《クリスマス・オラトリオ》で皆様をお迎えします。本来はクリスマスから新年・顕現節までの6日間にわけて演奏が行われた作品ですが、本公演では第1部から第6部までの全曲を一日で堪能いただきます。バッハの時代のクリスマスに想いを馳せながら、一足先に良き時間をご堪能ください。

 2026年1月公演では、2027年に没後200年を迎える楽聖ベートーヴェンの歩んだ道を辿る「ベートーヴェンへの道」シリーズがスタートします。記念すべき第1回公演では、ベートーヴェンの初期の傑作である交響曲第1番および第2番に合わせて、モーツァルトやハイドンなどに大きな影響を与え、他ならぬベートーヴェン自身も深く敬愛していたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのシンフォニアを取り上げます。バロックから古典派へとダイナミックに移り行くさまを、鈴木優人とバッハ・コレギウム・ジャパンが3つのシーズンをかけて表現します。

 2026年3月は、足掛け2年にわたって鈴木雅明が全身全霊で取り組んできた「コラールカンタータ300年」プロジェクトの満尾となる公演。2023年のBCJオペラシリーズ《ジュリオ・チェーザレ》にて主演をつとめ大好評を博したカウンターテナー ティム・ミードをソリストとして招き、40曲のコラールカンタータへの巡礼に有終の美を飾ります。

2025-26シーズンでは、オペラシティとサントリーホールにて皆様をお迎えします。バッハからベートーヴェンまで、縦横無尽に時代を駆け抜けるバッハ・コレギウム・ジャパンの新シーズンにご期待ください!

◆コラールカンタータ300年プロジェクトについて

1723年にライプツィヒに移り住んだバッハは、その翌年1724年の5月から翌年の3月の終わりまでに、“コラールカンタータ”と呼ばれる特別なカンタータをちょうど40曲作曲しました。コラールとは、会衆が斉唱で歌う賛美歌のことで、教会カンタータには、多かれ少なかれコラールが関係していますが、この年のカンタータは特別な構造をもっていたので、特にこの名称で呼ばれています。
 実は1724年にコラールカンタータが40曲書かれたのは、この年が1524年からちょうど200年後にあたっていたからでした。1524年には、宗教改革者マルティン・ルターが、多くの音楽家と共同して、会衆が歌えるようにいくつかの賛美歌集を出版したので、“賛美歌制定の年”と認識されていたのです。ですからこれは、賛美歌制定200周年を祝った企画だったに違いありません。そして、今その300年後、ルターの賛美歌制定から500年、そしてバッハのコラールカンタータ作曲から300年を記念して、私たちバッハ・コレギウム・ジャパンも、2024年、2025年の2年間を通して、コラールカンタータを40曲演奏したい、と考えています。

──音楽監督 鈴木雅明



※2025年9月6日(土) 調布・2025年9月7日(日)神戸 開催「コラールカンタータ300年⑦」と、2025年10月19日(日)東京オペラシティ・2025年10月18日(土)神戸 開催「コラールカンタータ300年⑧」につきまして、一部曲目の入れ替えがございます。

【変更後】
2025年9月6日(土) 調布・2025年9月7日(日)神戸開催
「コラールカンタータ300年⑦」
カンタータ第5番《私は、どこに逃れることができよう?》BWV 5
カンタータ第8番《愛する御神よ、いつ我は死なん》BWV 8
カンタータ第91番《誉め讃えられよ、イエス・キリスト》BWV 91
カンタータ第130番《主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます》BWV 130

2025年10月19日(日)TOC・2025年10月18日(土)神戸開催
「コラールカンタータ300年⑧」
カンタータ第26番《ああいかに儚き、いかに虚しきものよ》BWV 26
カンタータ第121番《キリストを誉め讃えよう、喜ばしく》BWV 121
カンタータ第139番《幸いなるかな、神に身を委ねる者》BWV 139
カンタータ第180番《装いせよ、おお愛する魂よ》BWV 180

第164回定期演奏会
「B→B バッハからメンデルスゾーン=バルトルディへ」特別描き下ろしマンガ 公開!

10月31日は「宗教改革記念日」。

そもそも宗教改革記念日とは? メンデルスゾーンとバッハにはこんな繋がりがあったのか!

知っているようで知らないことを、イラストレーターのIKEさんが漫画にしてくださいました。
(画像タップで拡大できます)

原案・監修:バッハ・コレギウム・ジャパン
画:IKE(https://x.com/Zuraaaa

7月東京公演「ブクステフーデからバッハへ」:出演者変更のお知らせ

7月15日(月・祝)開催 バッハ・コレギウム・ジャパン第162回定期演奏会「B→B ブクステフーデからバッハへ」に出演を予定していました鈴木雅明は、肩の治療のため出演できなくなりました。
代わって鈴木優人がオルガン独奏をいたします。

バッハ・コレギウム・ジャパン 第162回定期演奏会
「B→B ブクステフーデからバッハへ」
2024年7月15日(月・祝)
(太字部分が変更点)

<出演>
指揮・オルガン独奏:鈴木優人

ソプラノ:松井亜希、望月万里亜
アルト:テリー・ウェイ
テノール:櫻田 亮
バス:加耒 徹

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

<曲目> ※変更なし
D. ブクステフーデ:
《プレリュード ト短調》BuxWV 149
《我らがイエスの四肢》BuxWV 75

J. S. バッハ:
カンタータ第106番《神の時こそいと良き時》BWV 106

<日程> ※変更なし
2024年7月15日(月・祝) 15:00開演
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル

2024-2025シーズン ラインナップ発表!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2024-2025シーズンのラインナップが決定いたしました!
2024-2025シーズンは、全6回の定期演奏会に加え、バッハのコラールカンタータ制定300年を記念した「コラールカンタータ300年プロジェクト」が始動いたします。

なお、今年度(23-24年度)の定期・ソサエティ・フレンズ各会員の皆様への更新のご案内は9月下旬を目途にお送りいたします。新規会員は、11月3日(金・祝)より受付開始です。
詳細は、後日発表いたします。

◆コラールカンタータ300年プロジェクトについて

1723年にライプツィヒに移り住んだバッハは、その翌年1724年の5月から翌年の3月の終わりまでに、“コラールカンタータ”と呼ばれる特別なカンタータをちょうど40曲作曲しました。コラールとは、会衆が斉唱で歌う賛美歌のことで、教会カンタータには、多かれ少なかれコラールが関係していますが、この年のカンタータは特別な構造をもっていたので、特にこの名称で呼ばれています。
 実は1724年にコラールカンタータが40曲書かれたのは、この年が1524年からちょうど200年後にあたっていたからでした。1524年には、宗教改革者マルティン・ルターが、多くの音楽家と共同して、会衆が歌えるようにいくつかの賛美歌集を出版したので、“賛美歌制定の年”と認識されていたのです。ですからこれは、賛美歌制定200周年を祝った企画だったに違いありません。そして、今その300年後、ルターの賛美歌制定から500年、そしてバッハのコラールカンタータ作曲から300年を記念して、私たちバッハ・コレギウム・ジャパンも、2024年、2025年の2年間を通して、コラールカンタータを40曲演奏したい、と考えています。

──音楽監督 鈴木雅明


◆定期演奏会について

 毎年受難節から始まるBCJの新たなシーズン。2024-25シーズンの聖金曜日・聖土曜日は3月の最終週です。2023年に同演目の演奏をオランダで行い大好評を博した首席指揮者の鈴木優人が指揮を務めるほか、2019年の再録音(英国グラモフォン賞受賞)でエヴァンゲリストを務めたベンヤミン・ブルンスが、初めてBCJの《マタイ受難曲》の舞台に登場します。

 5月の教会カンタータシリーズ(vol. 85)は、ルターが賛美歌集を出版した “賛美歌制定の年“ からちょうど500周年、さらには、バッハがライプツィヒに就職して “コラールカンタータ“ と称される特徴的なカンタータ群を作曲してから300周年となる、2024年を記念。2年間をかけて乾坤一擲の想いでスタートする一連の「コラールカンタータプロジェクト」の第1回目の公演となります。

 7月には、作曲家の系譜「B to B」シリーズの第1回目として、ブクステフーデからバッハへと至る道を辿ります。ブクステフーデは、銘器の誉れ高いリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、バッハもその演奏を聴いて深く魅了されたという逸話があるほどのオルガンの名手でしたが、オルガン曲のみならず、プロテスタント教会のための宗教曲も数多く作曲しました。本公演ではその中から《我らがイエスの四肢》とバッハのカンタータを取り上げ、17世紀から18世紀までの宗教音楽の系譜をお楽しみいただきます。

 9月公演では、バッハの《ミサ曲 ロ短調》を演奏します。2022年のヨーロッパツアーで、パリやマドリッドで満員の聴衆から大絶賛を受けた演目であり、2023年には、権威あるバッハ・フェストにおいて西欧以外の出自の団体として初めてフィナーレを飾り、聖トーマス教会で同演目を演奏、大喝采を浴びました。鈴木雅明とBCJにとって満を持しての東京公演です。

 10月には、「B to B」シリーズの第2回目として、バッハからメンデルスゾーン=バルトルディへの道を辿ります。ルター派に改宗し、《マタイ受難曲》の復活上演を行うほどバッハに深く心酔したメンデルスゾーン=バルトルディの合唱付き交響曲の傑作、交響曲第2番《讃歌》を演奏します。J. S. バッハのカンタータ第80番(W. F. バッハ編)と合わせ、ロマン派へと連なる音楽の旅をお楽しみください。

 25年3月は、コラールカンタータプロジェクトの第5回公演(教会カンタータシリーズ vol. 89)として、1724年に作曲されたコラールカンタータを4曲取り上げます。24-25年シーズンの最後は、カンタータ第3番《ああ神よ、何と多くの心の痛みが》で締めくくります。

みなさま、新たな試みとともに歩み続けるバッハ・コレギウム・ジャパンの2024年にご期待ください!

2023-2024シーズン 定期会員・ソサエティ・フレンズ会員募集開始!

バッハ・コレギウム・ジャパンの2023-2024シーズンの定期会員・ソサエティ・フレンズ会員の新規受付を開始いたしました。

各会員のお申し込みはこちらより受け付けております。

シーズンの幕を開けるのは、受難節に必ず聴きたい《マタイ受難曲》。今回は、ソプラノ・イン・リピエーノに東京少年少女合唱隊をお招きします。昨年とは違った響きのマタイにご期待ください。

6公演のうち2公演が、バッハの「教会カンタータ」の醍醐味をじっくりと味わうプログラム。
7月には、バッハがライプツィヒのトーマス・カントルに就任してちょうど300周年であることを記念し、《主よ、人の望みの喜びよ》で知られるカンタータ第147番など、トーマス・カントル就任時期のカンタータをメインに取り上げ、まさに今話題になっているBCJヨーロッパ・グランドツー2022でも大好評を博しているカウンターテノールのアレクサンダー・チャンスを、定期演奏会のソリストとして初めて招聘します。

11月には、クリスマスと新年を見据えた華やかなカンタータのプログラムをお届けします。特に、鈴木優人が補筆復元したカンタータ第190番《新しき歌を主に向かって歌え》は久々の実演。3本のトランペットとティンパニが彩りを添えるバッハの華やかさをご堪能ください。

5月公演では、キャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラントを海外から招聘し、長らく演奏が待たれていたヘンデルのオラトリオの傑作《復活》に初挑戦します。

9月公演で取り上げるのは、ロマン派の宗教音楽の傑作として名高いシューベルトのミサ曲。シューベルト研究の大家である堀朋平氏の知見を得ながら、BCJとして新たな音楽性を切り拓きます。オリジナル楽器と透明感のある合唱で聴くシューベルトは、特別な体験となることでしょう。

2023-24シーズンの最後を飾るのは、《ヨハネ受難曲》(第二稿)。普段広く演奏される第四稿やスコア稿とは多くの点で異なるこの第二稿は、演奏機会が大変希少で、この曲に慣れた方々でもあっと驚く新鮮な響きに満ち溢れています。この機会を逃さずお聞きください。

汲めど尽きぬ音楽の泉であるバッハを礎に、さらなる音楽的挑戦を続けるバッハ・コレギウム・ジャパンの2023-24シーズン、是非ご注目ください!

BCJ 9月・11月定期公演チケット発売開始

バッハ・コレギウム・ジャパン秋シーズンのチケットが本日より発売開始!

〜9月公演〜
9月の神戸・東京公演では世界的に最も注目を集めるソプラノ歌手の一人、モイツァ・エルトマンがBCJと初共演!
安定の存在感、ドミニク・ヴェルナーとの共演での《農民カンタータ》に期待が高まります。今回は佐藤美晴さんの演出でオペラを書かなかったバッハのもっとも劇的な作品をお楽しみいただきます。
《農民カンタータ》にはN響首席ホルン奏者の福川伸陽氏も初登場です。
加えて、バッハには珍しいイタリア語のソロ・カンタータ2曲をお届けするほか、鈴木 優人によるオルガン独奏《オルガン協奏曲イ短調BWV593》は
ヴィヴァルディ「調和の霊感」第8番からの編曲です。こちらもご期待ください!
神戸公演(9/19)情報
東京公演(9/26)情報
〜11月公演〜
2013年の鈴木優人補筆による《レクイエム》のあの衝撃から2年、今年11月のBCJ定期ではモーツァルトの数ある宗教曲の中で、
《レクイエム》と並んで最も美しい宗教曲と称される《ミサ曲 ハ短調》をお届けします。
ソリスト陣はイギリスの歌姫キャロリン・サンプソン、櫻田亮、クリスティアン・イムラーが《レクイエム》に引き続いての再登場。
第2ソプラノには今年の《マタイ受難曲》公演での美しい歌唱が記憶に新しいオリヴィア・フェアミューレン。
絶妙のアンサンブルでの《雀のミサ》、キャロリン・サンプソンの《エクスルターテ・ユビラーテ》もお楽しみに。
公演情報

鈴木雅明特別インタビュー 「ルター500プロジェクト」にむけて

「ルター500プロジェクト」記念すべき第一回となる2015年6月の定期演奏会に向けて行われた、音楽監督・鈴木雅明へのインタビュー。
2015年4月の「マタイ受難曲」公演時に配布されたものをこちらで特別公開!
ぜひご一読ください。

(各画像、クリックで拡大表示されます。)

ルター500インタビューチラシ_オモテ

ルター500インタビューチラシ_ウラ